アンチハリウッド!な映画部ブログ

アンチハリウッドな映画部メンバーによるハリウッド以外の映画の記録を綴るブログ。

切なさ、味わい深さ。ラストの余韻にあり。「列車に乗った男」

 

列車に乗った男 [DVD]


銀行強盗を目論んだ中年男が、列車に乗って小さな町の駅に降り立つ。泊まる場所に困った彼は、元教授がひとりで暮らす屋敷に身を寄せる。男の計画を知った元教授は、その決行日が自分の手術と同じ日であると知り、ふたりには奇妙な友情を育まれる。

パトリス・ルコント作品。
実に、実に味わい深い。

 

 
「仕立て屋の恋」「髪結いの亭主」では男女間の愛情を描いていたのに対し、
この作品では完全に男と男の友情、そしてお互いの生き方が描かれています。

ルコントの作風とでもいうべきラストの余韻は
この作品でも健在ですね。


刺激と平穏、互いの生き方に惹かれる二人。

二人の人生が交錯するラストシーン。

 

切ない。

余韻にじっくり浸ってください。 


個人的には「ほかには?」のパン屋さんのエピソードがほほえましい。

★★★★★★★(7)

 

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