誰もが心の中に明里がいるよね?「秒速5センチメートル」
あらすじと感想
小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。二人だけの間に存在していた特別な想いをよそに、時だけが過ぎていった。そんなある日、大雪の降るなか、ついに貴樹は明里に会いに行く……。
貴樹と明里の再会の日を描いた「桜花抄」、その後の貴樹を別の人物の視点から描いた「コスモナウト」、そして彼らの魂の彷徨を切り取った表題作「秒速5センチメートル」。叙情的に綴られる三本の連作短編アニメーション作品。
新海誠監督の中で一番好きな作品です。
ストーリーは3部構成になっていて、
第1部「桜花抄」主人公貴樹と明里の小学校~中学時代の話。
第2部「コスモナウト」高校時代の話。
第3部「秒速5センチメートル」社会人の話。
映像の美しさは言うまでもなく。特に桜の散る景色は。
いつまでも昔のことを忘れられない貴樹。
忘れようとして新しい人生を送る明里。
男と女ってこうなんだろうなーと。女々しいのは男。強いのは女。
ただ、悔しいけれど貴樹くんの気持ちにはすごく共感できる。
誰もが心の中に明里的な存在はいるのではないでしょうか。いるいる!
第3部のラスト近くで流れる「one more time one more chance」は本当にこの映画にぴったり。切ないですね。
さらに漫画版もおススメ
漫画版も超おすすめです。
「秒速5センチメートル」は漫画版もあります。基本的には同じストーリーですが、映画版では短かった第3部が詳しく描かれており、水野さんってこんなにいい子だったんだ。こんなに傷つけてたんだ、と新たな発見があります。さらに、実は第4部まで。第4部では成長したあの娘が。。
個人的には漫画版の第3部がめちゃくちゃ好きですね。
映画を観て作品を気に入った人にはぜひ読んでほしいです。
何倍もこの作品が好きになると思いますよ。
この作品が、あなたのお気に入りになりますように。
★★★★★★★★★(9)