偶然の出会いのような、出会い。「Jam Films 2」
- 映画監督たちが手がけた短編を収録したコンピレーション・オムニバス・フィルムの第2弾。
- 気鋭の映像クリエイター達が手がけた4作品「机上の空論」「CLEAN ROOM」「HOOPS MEN SOUL」「FASTENER」を収録。
- その中から面白かった2作品を紹介します。
「机上の空論」
このネタは次はないぞって思いながらも
ショートとしては結構おもしろかった。
偶然の出会い、のような出会い。使います。笑
「CLEAN ROOM」
結構こういう感じ好きやねんけどねー。
ラストでリンクするっていう。
この作品はなんせ選曲、RIEのBreathingが秀逸。
RIEって誰!?めちゃはまりました。求むCD情報。
★★★★★★(6)
誰もが心の中に明里がいるよね?「秒速5センチメートル」
あらすじと感想
小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。二人だけの間に存在していた特別な想いをよそに、時だけが過ぎていった。そんなある日、大雪の降るなか、ついに貴樹は明里に会いに行く……。
貴樹と明里の再会の日を描いた「桜花抄」、その後の貴樹を別の人物の視点から描いた「コスモナウト」、そして彼らの魂の彷徨を切り取った表題作「秒速5センチメートル」。叙情的に綴られる三本の連作短編アニメーション作品。
新海誠監督の中で一番好きな作品です。
ストーリーは3部構成になっていて、
第1部「桜花抄」主人公貴樹と明里の小学校~中学時代の話。
第2部「コスモナウト」高校時代の話。
第3部「秒速5センチメートル」社会人の話。
映像の美しさは言うまでもなく。特に桜の散る景色は。
いつまでも昔のことを忘れられない貴樹。
忘れようとして新しい人生を送る明里。
男と女ってこうなんだろうなーと。女々しいのは男。強いのは女。
ただ、悔しいけれど貴樹くんの気持ちにはすごく共感できる。
誰もが心の中に明里的な存在はいるのではないでしょうか。いるいる!
第3部のラスト近くで流れる「one more time one more chance」は本当にこの映画にぴったり。切ないですね。
さらに漫画版もおススメ
漫画版も超おすすめです。
「秒速5センチメートル」は漫画版もあります。基本的には同じストーリーですが、映画版では短かった第3部が詳しく描かれており、水野さんってこんなにいい子だったんだ。こんなに傷つけてたんだ、と新たな発見があります。さらに、実は第4部まで。第4部では成長したあの娘が。。
個人的には漫画版の第3部がめちゃくちゃ好きですね。
映画を観て作品を気に入った人にはぜひ読んでほしいです。
何倍もこの作品が好きになると思いますよ。
この作品が、あなたのお気に入りになりますように。
★★★★★★★★★(9)
ジム・ジャームッシュの描く武士道「ゴースト・ドッグ」
武士道を崇拝し「葉隠」を愛読するNYの殺し屋とイタリア系マフィアとの対決を描いたバイオレンスアクション。
ジム・ジャームッシュ監督作品。
「武士道」をアメリカ社会で解釈するとこうなる、というような映画。
ストイックなまでに武士道を実践する主人公。
印象に残ったのは、ストーリーそっちのけですが、
主人公とアイスクリーム屋の会話。
フランス語しか話せないアイスクリーム屋と、英語しか話せない主人公。
お互い何を言ってるか分からない状況で絶妙に同じことを言わせる
ところがおもしろい。監督のセンスですな。
個人的にマフィア物が苦手なのでそこまでいい作品とは思いませんでしたが、
音楽、会話のセンスはいいと思います。
★★★★ (4)
或る夜の出来事
1934製作のアメリカ映画。
70年前ですよ、これ。
日本が槍ついてた頃、多分。
かなりおもしろかった。
古典物やしもう終わるんやろーなって思っても
うまく終わりそうで終わらない。
やるやん、フランク・キャプラ 。
小切手のやり取りがちょっと粋で好きなシーン。
次は「素晴らしき哉、人生」、見てみよう。
★★★★★★★(7)
ミーハーではない!「2046」ウォンカーウァイの世界観は健在!
1960年代の後半、香港の古びたホテルに住むチャウ(トニー・レオン)は、それまで自分が接してきた女性たちとの思い出やこだわりを胸に、ある近未来SF小説『2046』を書き始めていく。それは、失われた愛を見つけることができるという“2046”へ向かう謎の列車の物語。2046から帰ってきた者はいないという。ただひとりの男(木村拓哉)を除いては。そして今、男は再び列車に乗り込んでいた…。
ウォンカーウァイ作品の中でも、木村拓哉が出演していることでミーハーな印象な「2046」。
中身は、ん~、ウォンカーウァイやねえ。出演者も映像も音楽も。
花様年華な感じ。
とりたててこの作品がいいかと聞かれれば、
そこまでではない。しかし、
今までの作品の中で一番「世界」にどっぷり浸れるのはこの作品かなと思う。
映像はため息でるくらいきれいやしね。
それにしてもトニー・レオンええわ~。
ミスター1:9分け。
ミスターちょびひげ。
そして絶妙なナレーション。
しかし、途中キムタクにナレーションが変わった瞬間萎えました。。。
まあほとんど出番ないからいいけど。
個人的には大満足◎
★★★★★★★★(8)
どこまでが現実で脚色なのか?ニコラス・ケイジの「アダプテーション」
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『マルコヴィッチの穴』のスパイク・ジョーンズとチャーリー・カウフマンのコンビが贈る自虐的な不条理コメディ。スランプに陥った人気脚本家が、予期せぬ事件に巻き込まれ悪戦苦闘する姿を描く。ニコラス・ケイジが双子の兄弟の二役を好演。
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脚本家チャーリー・カウフマン、著者スーザン・オーリアン、
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が実在の人物であること、
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「蘭に魅せられた男」も実際に存在する本であること、
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また、「蘭に見せられた男」の脚本を、
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実際のチャーリー・カウフマンが依頼され、
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どう脚本すればいいのか悩んだ、
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というのも事実らしい。
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ふー、ここまで分かってから映画をみましょう。
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そうすればおもしろいと思いますよ。
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ただ個人的には「マルコビッチの穴」のほうが上ですね。
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こちらは現実と脚色の融合、っていう点以外は結構平凡かと。
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何の知識もなく観たら多分面白くないよ、これ。
- ★★★★★ (5)