アンチハリウッド!な映画部ブログ

アンチハリウッドな映画部メンバーによるハリウッド以外の映画の記録を綴るブログ。

見つかった?何が?永遠が。「気狂いピエロ」

 

気狂いピエロ [DVD]

ゴダール第2弾です。

パリからフランスを縦断して南仏に向かう、フェルディナンド(ジャン=ポール・ベルモンド)とマリアンヌ(アンナ・カリーナ)。マリアンヌは彼をピエロと呼ぶ。パリを去るのは日常の悪夢から脱出するため。だが、南仏に何があるのだろうか? 冒険活劇漫画『ピエ・ニクレ』を携え、愛と永遠を求めてさすらう2人。だが、青春は常にアナーキーで、暴力的で、犯罪に彩られていた。2人のささやきはランボーの詩。「見つかった」「何が?」「永遠が」…。

あまりに詩的な色彩と映像、台詞が印象的。
この作品はレビューするのむずかしいなあ。笑
「愛、暴力、行動、云々、死、つまり感動」そんな映画です。

そして衝撃のラストシーン。
何が衝撃かって、いさぎ悪さ!笑
とっても醜いんだけどなんか美しいんですよね。
美しいと感じてしまうところがゴダール作品の素晴らしさかなと。

なんだかんだでその後の私の映画観の一種の尺度になってる作品。
それは「勝手にしやがれ」よりもこの作品なんですよね。

★★★★★★★★(8)

 

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