Dr.ストレンジラブ...w「博士の異常な愛情」
もう一つキューブリック。
アメリカ空軍基地の司令官が突然発狂し、ソ連の戦略核基地攻撃命令を出してしまう。 しかし、ソ連側は攻撃をうけると自動的に反撃する、人類滅亡爆弾で応戦。緊迫した状況のなか、ついに両国首脳はホットラインで和解する。だが、1機の米軍爆撃機が、それを知らずに任務を遂行してしまう。
いやいや、傑作ですわ。
米ソの核戦争を強烈に皮肉った作品なんですけど、
登場人物の描写がめちゃくちゃ分かりやすい。
昔頭に描いてたアメリカ、軍人、博士、そのままなんですよね。
頭のイカレタ司令官、国交最優先の米大統領、プライド満々のいかつい軍人、
イギリス人の副官、ソ連の酔っ払い大統領、そして元ドイツ人のDr.ストレンジラブ。
特にストレンジラブの描写は強烈ですね。まさにヒトラー。
分かりやすいがゆえあり得そうでリアルに怖かった。
笑い所も多かったですけど笑。
「時計じかけのオレンジ」にも似た後味が味わえます。
極めつけはタイトル、
「Dr.Strangelove or: How I Learned To Stop Worrying And Love The Bomb」。
このタイトルのセンスがたまりません。
★★★★★★★★ (8)